2023/01/23 17:42
“屋内マスク不要”に賛成?反対? コロナ「5類」移行でどうなる? 福岡では歓迎と困惑の声
暮らし
2023/01/25 14:50
政府が新型コロナ対策を転換し、検討を進めている『屋内のマスク不要』。
あなたは賛成ですか?
それともまだ早いと考えますか?
濃厚なとんこつしょうゆが人気のラーメン店「海豚や」。
13時間以上かけて炊き込んだスープが店の自慢です。
しかし厨房は、調理の際の熱と闘う毎日。
マスクをつけての作業は息苦しい時もあるといいます。
その中で、うれしいニュースが…
▼「海豚や」石瀧翔 店長
「マスクも屋内でも外していいみたいなのがあって、厨房の中とかはひどく暑いので、それで外していいのであれば外したい」
20日、岸田総理は…
▼岸田首相
「原則として、この春に新型インフルエンザ等感染症(2類相当)から外し、5類感染症とする方向で専門家に議論していただきたい」
新型コロナの感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザと同じ『5類』に、原則として今年の春に引き下げる方針を表明しました。
この中の焦点の一つが『マスク着用』についてです。
政府内では、屋内のマスク着用についても、発熱している人などを除き、原則不要とする方向で調整しています。
4年目に入ったコロナ禍での一大方針転換ですが…
▼みどり保育園 保育士 和田千尋さん
「子供たちにも表情を見せて保育した方が理想だなと思うんですけど」
マスクをいつ外せばいいのか、福岡でもさまざまな思いが交錯しています。
コロナ禍で当たり前となったマスクの着用。
それが不要になるという案に、街の人は…
▼川崎キャスター
「屋内についても春からつけない方向で検討が進んでいるが」
▼70代:『屋内マスク不要』に反対
「個人的にはマスクをしておきたいなと。予防のために。自分自身を守るためにしておきたい。なんかやっぱり怖い。若い人はいいけど」
▼30代:『屋内マスク不要』に賛成
「海外の状況を見てもウィズコロナという感じですし、合わせていかないと経済的にも遅れてしまう」
▼20代:『屋内マスク不要』に反対
「マスクつけていた方がどっちかと言ったらうつらないのかな。まだ亡くなっている人いるし」
感染を広げないため、まだマスク着用は続けた方がいいという慎重的な意見が多く聞かれました。
一方で、社会・経済を正常化するため、『マスク不要』案を歓迎する企業も…
▼西鉄 林田浩一 社長
「ノーマスクでガイドラインがもういいよということになりましたら、そういった方向でですね、お客様にお呼びかけをする」
公共交通機関の利用者は、コロナ禍で大きく減少しました。
西鉄は、国が『マスク不要』の旗振り役となることで人々の動きが活発になり、経済を刺激することを期待しています。
▼西鉄 林田浩一 社長
「政府が『正式に外すのが正解なんです』と、『大丈夫なんですよ』と言えば、ウィズコロナが本格化していく、社会経済活動が本当に正常化していくということに弾みがつくと考えています」
こうした中、マスク着用を義務づけてきた現場では困惑の声も…
▼記者リポート
「中洲の商店街にある美容室に来ています。こちらのお客さんはみなさんマスクを着用しています」
福岡市の中洲近くにある美容室では、3年前から従業員だけでなく客にもマスク着用をお願いしてきました。
▼美容プラージュ 中洲川端店 宮内裕樹 統括マネージャー
「最初は結構やりにくかったんですけど、いまはだいぶ慣れました」
髪型は顔全体を見てバランスを決めるため、美容師としては、切る量などを迷うことが多いといいます。
特にもみあげは、マスクのヒモがかかるため…
マスクをテープでとめて、耳のまわりをカットしています。
政府のマスク不要の方針について利用客は…
▼利用客
「どちらかが(マスクを)している。ただ、両方外してっていうと抵抗感がある人はいるかなって感じますけど」
▼美容プラージュ 中洲川端店 宮内裕樹 統括マネージャー
「すぐに僕たちが決めるというよりは、お客様の声を聞いて変えていくかな。年配の客が多いので、コロナがまだ怖いっていうのはいらっしゃるから、(マスク)つけておきたいって方も実際多い」
子供を預かる保育の現場は”マスク不要”案をどう受け止めているのでしょうか。
▼川崎キャスター
「福岡市内の保育園に来ています。子供たちは元気でマスクつけてないです、ほとんど。ただ、保育士たちは屋外ですけど、基本的に全員マスクをつけています」
こちらの福岡市内の保育園では、国の規定に基づき、原則、園児にマスク着用を求めていません。
一方で、園児と接触する保育士は全員が着用しています。
▼川崎キャスター
「保育士のみなさん、全員つけてましたけど、これはどういう理由?」
▼みどり保育園 保育士 和田千尋さん
「保育者が感染して、子どもたちにうつしたらいけないので、屋内でも屋外でもつけるように園でもしています」
たとえ国が”マスク不要”と決めたとしても、考慮しなければならないのは保護者の意見です。
▼みどり保育園 保育士 和田千尋さん
「保護者から了承を得てから、保育園でも外して保育していく。お預かりしている立場なので、保護者が安心して預かられるようにした方がいいかなと」
この保育園では、今後、保護者にアンケートをとって、マスクを外すのか、外すならいつの時期か決めていきたいとしています。
▼保護者
「子どもが着けていないから外してもいいのかな。保育士さんだけつけてもしょうがない」
▼保護者
「難しい問題です。徐々にそうなっていけばいいけど」
▼みどり保育園 保育士 和田千尋さん
「理想は(マスクを)外して子どもの表情を見て保育したい。(マスクがあると)子どもたちにも楽しいとか悲しいとか表情も目だけだと伝わらないし、口や表情が見えた方が子どもの発達にはいいかな」
新型コロナは人によってリスクが異なるだけに、福岡でも難しい判断を迫られる場面が出てきそうです。
(TNC報道ワイド「記者のチカラ」 2023年1月23日OAより)
あなたは賛成ですか?
それともまだ早いと考えますか?
濃厚なとんこつしょうゆが人気のラーメン店「海豚や」。
13時間以上かけて炊き込んだスープが店の自慢です。
しかし厨房は、調理の際の熱と闘う毎日。
マスクをつけての作業は息苦しい時もあるといいます。
その中で、うれしいニュースが…
▼「海豚や」石瀧翔 店長
「マスクも屋内でも外していいみたいなのがあって、厨房の中とかはひどく暑いので、それで外していいのであれば外したい」
20日、岸田総理は…
▼岸田首相
「原則として、この春に新型インフルエンザ等感染症(2類相当)から外し、5類感染症とする方向で専門家に議論していただきたい」
新型コロナの感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザと同じ『5類』に、原則として今年の春に引き下げる方針を表明しました。
この中の焦点の一つが『マスク着用』についてです。
政府内では、屋内のマスク着用についても、発熱している人などを除き、原則不要とする方向で調整しています。
4年目に入ったコロナ禍での一大方針転換ですが…
▼みどり保育園 保育士 和田千尋さん
「子供たちにも表情を見せて保育した方が理想だなと思うんですけど」
マスクをいつ外せばいいのか、福岡でもさまざまな思いが交錯しています。
コロナ禍で当たり前となったマスクの着用。
それが不要になるという案に、街の人は…
▼川崎キャスター
「屋内についても春からつけない方向で検討が進んでいるが」
▼70代:『屋内マスク不要』に反対
「個人的にはマスクをしておきたいなと。予防のために。自分自身を守るためにしておきたい。なんかやっぱり怖い。若い人はいいけど」
▼30代:『屋内マスク不要』に賛成
「海外の状況を見てもウィズコロナという感じですし、合わせていかないと経済的にも遅れてしまう」
▼20代:『屋内マスク不要』に反対
「マスクつけていた方がどっちかと言ったらうつらないのかな。まだ亡くなっている人いるし」
感染を広げないため、まだマスク着用は続けた方がいいという慎重的な意見が多く聞かれました。
一方で、社会・経済を正常化するため、『マスク不要』案を歓迎する企業も…
▼西鉄 林田浩一 社長
「ノーマスクでガイドラインがもういいよということになりましたら、そういった方向でですね、お客様にお呼びかけをする」
公共交通機関の利用者は、コロナ禍で大きく減少しました。
西鉄は、国が『マスク不要』の旗振り役となることで人々の動きが活発になり、経済を刺激することを期待しています。
▼西鉄 林田浩一 社長
「政府が『正式に外すのが正解なんです』と、『大丈夫なんですよ』と言えば、ウィズコロナが本格化していく、社会経済活動が本当に正常化していくということに弾みがつくと考えています」
こうした中、マスク着用を義務づけてきた現場では困惑の声も…
▼記者リポート
「中洲の商店街にある美容室に来ています。こちらのお客さんはみなさんマスクを着用しています」
福岡市の中洲近くにある美容室では、3年前から従業員だけでなく客にもマスク着用をお願いしてきました。
▼美容プラージュ 中洲川端店 宮内裕樹 統括マネージャー
「最初は結構やりにくかったんですけど、いまはだいぶ慣れました」
髪型は顔全体を見てバランスを決めるため、美容師としては、切る量などを迷うことが多いといいます。
特にもみあげは、マスクのヒモがかかるため…
マスクをテープでとめて、耳のまわりをカットしています。
政府のマスク不要の方針について利用客は…
▼利用客
「どちらかが(マスクを)している。ただ、両方外してっていうと抵抗感がある人はいるかなって感じますけど」
▼美容プラージュ 中洲川端店 宮内裕樹 統括マネージャー
「すぐに僕たちが決めるというよりは、お客様の声を聞いて変えていくかな。年配の客が多いので、コロナがまだ怖いっていうのはいらっしゃるから、(マスク)つけておきたいって方も実際多い」
子供を預かる保育の現場は”マスク不要”案をどう受け止めているのでしょうか。
▼川崎キャスター
「福岡市内の保育園に来ています。子供たちは元気でマスクつけてないです、ほとんど。ただ、保育士たちは屋外ですけど、基本的に全員マスクをつけています」
こちらの福岡市内の保育園では、国の規定に基づき、原則、園児にマスク着用を求めていません。
一方で、園児と接触する保育士は全員が着用しています。
▼川崎キャスター
「保育士のみなさん、全員つけてましたけど、これはどういう理由?」
▼みどり保育園 保育士 和田千尋さん
「保育者が感染して、子どもたちにうつしたらいけないので、屋内でも屋外でもつけるように園でもしています」
たとえ国が”マスク不要”と決めたとしても、考慮しなければならないのは保護者の意見です。
▼みどり保育園 保育士 和田千尋さん
「保護者から了承を得てから、保育園でも外して保育していく。お預かりしている立場なので、保護者が安心して預かられるようにした方がいいかなと」
この保育園では、今後、保護者にアンケートをとって、マスクを外すのか、外すならいつの時期か決めていきたいとしています。
▼保護者
「子どもが着けていないから外してもいいのかな。保育士さんだけつけてもしょうがない」
▼保護者
「難しい問題です。徐々にそうなっていけばいいけど」
▼みどり保育園 保育士 和田千尋さん
「理想は(マスクを)外して子どもの表情を見て保育したい。(マスクがあると)子どもたちにも楽しいとか悲しいとか表情も目だけだと伝わらないし、口や表情が見えた方が子どもの発達にはいいかな」
新型コロナは人によってリスクが異なるだけに、福岡でも難しい判断を迫られる場面が出てきそうです。
(TNC報道ワイド「記者のチカラ」 2023年1月23日OAより)
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