吹き荒れる強風も関係なし　ソフトバンク・リチャード「危機感」で怪力アーチ

　◇ロッテ-ソフトバンク（22日・ZOZOマリン）

　ソフトバンクのリチャードが強風をものともせず豪快な4号ソロを放った。
　
　3-0の7回、投手はこの回から3番手の東妻。先頭で打席に入ったリチャードは2ボールからカウントを取りにきた甘めのストレートを左中間席中段まで運んだ。上空には中堅方向から三塁方向へ強風が吹き荒れ大型ビジョンに9メートルの風速表示が出ることもあった中、滞空時間の長い打球を自慢の怪力でスタンドまで運んだ。
　
　1打席目で遊飛、2打席目は一邪飛に倒れていただけに「1、2打席目の内容が悪く、ここで絶対に打たないといけないという危機感があった。その気持ちが自分を奮い立たせ、自分の思い切ったスイングで真っすぐを完璧に捉えることができました」とコメント。ロッテは12球団最多の29度の逆転勝ちを誇るだけに、試合の流れを渡さなかった貴重な追加点を「終盤に差し掛かる7回で効果的な一本になったと思います。とにかく一本でて良かった」と振り返った。

　直前の守備では2死から千賀が安打を許した後に、グラブに何らかのアクシデントがあったとみられいったんベンチへ。一塁の守備位置に戻る際、ボールをマウンドの千賀に渡し一声かける場面もあった。

　試合前時点でソフトバンクは3位楽天と3ゲーム差の4位。苦しい状況は続くが、若い力でチームを勢いづけられるか。