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ソフトバンク藤本監督”うれしい誤算”で優勝マジック点灯 勝負の11連戦を前に掲げていた星勘定は

ホークス

2022/09/16 13:00

 混戦が続いていたプロ野球パ・リーグは15日の試合で首位ソフトバンクが4位楽天に快勝し、今季初となる優勝へのマジックナンバー「11」を点灯させた。最短優勝は23日。ソフトバンクは11連戦がスタートした10日のオリックス戦に敗れた時点でオリックスに1ゲーム差の2位だったが、11日からオリックス、西武、楽天と優勝争いのライバルを相手に5連勝。あっという間に混戦から頭ひとつ抜け出した。

 引き分け以上でマジック点灯だった15日の試合は西武3連戦でいずれも2桁安打だった好調の打線が序盤から機能した。本塁打は柳田の1本のみながら9月最多の15安打で7得点。ローテの順番をずらして先発マウンドに上がった和田が5回無失点とまとめた後はリリーフ陣がリードを守りながらつなぎ、今季6勝目の和田は日本通算150勝に王手をかけた。

 この11連戦が始まる前の時点でソフトバンク、西武、オリックスが0ゲーム差、4位の楽天でも首位と2・5ゲーム差。ソフトバンクの藤本監督は11連戦の理想的な星勘定を「7勝4敗」と掲げていた。「だんご状態の中でやっているので大きな連勝は難しい。まずは目の前の1勝、そして負け越さないということ。最初を5勝3敗くらい、その後をうまく乗り越えていければ。7勝4敗ぐらいが理想」。イメージはオリックスとの5試合を3勝2敗、西武との3試合を2勝1敗、そして楽天、日本ハムとの計3試合を2勝1敗だったが、折り返しの6試合を終えて5勝1敗。うれしい誤算ともいえる5連勝でマジック点灯にこぎつけた。

 大きかったのは0ゲーム差で迎えた西武との直接対決3連戦3連勝、それも2戦目で先発奥村、2番手森を3イニングずつつないで勝ち切ったことだろう。藤本監督が「大きい白星」と口にしたこの1勝を引きずり3連敗した西武は、優勝争いから後退。2位オリックスとは今季の対戦をすべて終えており、優勝どころか楽天、ロッテとの3位争いにのみこれてしまいかねない状態となった。

 ソフトバンクは9月の月間成績が8勝5敗で1位。近年のパ・リーグは9月もしくは10月の「ラスト1カ月」で月間1位のチームの優勝が続いており、ソフトバンクに勢いがついたことは間違いない。11連戦の勝ち越しが早くも見えた一方で、15日の日本ハム戦で延長12回サヨナラ勝ちした2位オリックスも2ゲーム差を死守。17日からの直接対決3連戦が文字通りの天王山となりそうな気配が漂ってきた。

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