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新型コロナ感染者 国内初確認から5年 死者数はインフルエンザの21倍 「高齢者のような重症化する人は引き続き注意が必要」

暮らし

4時間前

インフルエンザの感染も続いていますが、パンデミックとなった新型コロナウイルスの感染者が国内で初めて確認されて1月15日で丸5年です。

法律の上では5類に移行しましたが、命に関わる病気であることに今も変わりはありません。

Q.きょうはどんな日か知っていますか?
◆街の人
「何だったかな?」

◆街の人
「コロナですか?」

◆街の人
「コロナのせいでオンライン授業が続いたので、不安や心配が多かったです」

◆街の人
「孫が2020年12月に生まれたので会えなくて。赤ちゃんの時に抱っこできなかったのがすごく残念ですね」

2019年の暮れ、中国・武漢で確認され、その後、世界中にあっという間に広がった新型コロナ。

日本国内では5年前の1月15日に初めて確認され、2月には福岡県内でも感染者が確認されました。

その年の4月には福岡を含む7都府県に緊急事態宣言が出され、マスクの着用やアルコール消毒が一般化。

外出自粛が呼びかけられ、飲食店では営業時間の短縮なども行われました。
しかし、感染の拡大には歯止めがかからず、入院する人も相次ぎました。

特に、人工心肺装置エクモを備えたセンターを設置した福岡大学病院は重症者の命を救う「最後の砦」となりました。

◆福岡大学病院 救命救急センター 仲村佳彦 センター長
「患者が治療にどれくらい反応するのか、スタッフも含め、医療従事者にもどれくらい感染が及ぶのか、非常に危惧しながら治療を開始しました。非常にひっ迫した時期もあって、限られたベッドで、いつ次の患者のためにベッドが空けられるのか不明のまま、手探りで自転車操業するように、なんとかエクモまでたどり着いてと思って治療していたが、高齢者はなかなか救命できないのが分かって」

終わりが見えない中で、スタッフの感染予防、そして休息の時間の確保もしながら治療を続ける日々だったといいます。

◆福岡大学病院 救命救急センター 仲村佳彦 センター長
「非常に業務量も多忙でしたし、出口が見えないからこそ、救命センターが機能しないのもいけない。葛藤しながら診療していた」
その後、ワクチンが開発され、2023年には感染症法上の5類となった新型コロナ。

国内での感染確認から5年がたち、日常は戻ったようにみえるものの、新型コロナによる死者は累計で10万人を超えています。
ウイルスがなくなったわけでもなく、感染もいまだ続いている中、医師はあらためて注意を呼びかけています。

◆福岡大学病院 救命救急センター 仲村佳彦 センター長
「高齢者のような重症化する方は引き続き注意が必要。変異株が出て、感染がどのように変動していくのか、重症化率が変わっていくのかを注力しながら生活していくことが大切だと感じています」

新型コロナで亡くなった方の数は、ピークだった2022年が年間に国内で4万7000人ほど、2023年が3万8000人。

そして去年も8月までで2万6000人がコロナで亡くなっています。

この数はインフルエンザによる死者の21倍で、圧倒的に多くなっています。

さらに、夏と冬に流行を繰り返していて、多くの人、特に高齢者が今も脅威にさらされているという事実は変わっていません。

さらに忘れてはいけないのが、コロナの「後遺症」で倦怠感や頭痛、咳といった特徴的な症状をはじめ、そのほかにも重い後遺症に苦しみ続けて社会生活に支障をきたしている方も数多くいるということです。

決して過去の話ではない新型コロナ。

高齢者や基礎疾患のある人にとっては、今も命に関わる病気であることに変わりはありません。

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