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福岡市のスケート場 旧パピオ 「オーヴィジョンアイスアリーナ」で営業再開 選手育成拠点として期待

暮らし

2023/04/03 16:58

老朽化のために休館していた福岡市のスケートリンクが、新たに「オーヴィジョンアイスアリーナ福岡」として営業を再開しました。

今後は、スケート競技の選手育成拠点としての役割に期待が高まっています。
4月1日、福岡市博多区の旧「パピオアイスアリーナ」が「オーヴィジョンアイスアリーナ福岡」として営業再開を果たし、記念セレモニーが開かれました。

真新しいリンクで、プロスケーターの安藤美姫さんが華麗な演技を披露したほか、スピードスケートやアイスホッケーなど、アイスアリーナの復活を心待ちにしていたスケート競技者たちがエキシビジョンを行いました。
福岡市内唯一の常設スケートリンクだったパピオアイスアリーナは、施設の老朽化や20億円の累積赤字で2021年7月から休館を余儀なくされていました。

“福岡にスケート競技の拠点を”と存続を求めた市民の署名や競技団体の声を受け、県と福岡市は約5億円の改修費の半額を支援し、営業再開へと至りました。

さらに、約200社が広告協賛などで支援を行う「地域サポーター」となり、県全体でスケート競技を盛り上げることになりました。
◆西部ガスHD 道永幸典 社長
「将来的にはオリンピック選手とかが出ていければ」
◆安藤美姫さん
「氷があることに感謝の気持ちを1日も忘れずに、毎日通って全日本や世界に羽ばたいて欲しい」
そして、1年9か月ぶりの営業再開の日、施設の入口には来場者の長蛇の列がー

アイスリンクはあっという間に大勢の人で埋め尽くされていました。

◆来場者
「クラウドファンディングにも参加して5000円寄付したこともあったので、それが結果となって結びついてうれしいです」

◆来場者
「ここがなくなるぎりぎりまで来てて、二年前くらいに来てました。めちゃ楽しいです」

今後は、一般営業の時間を短縮し、夜間は競技団体への貸し切り利用を可能にして、安定した営業収入に繋げていく方針です。

紆余曲折を経たアイスアリーナは、福岡のみならず西日本のスケート競技の選手育成拠点として新たな一歩を踏み出しました。

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