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福岡空港 なぜ保安検査待ちで大行列? 年末年始は混雑激化 

暮らし

2023/01/05 16:47

行動制限がなかった年末年始。

多くの人が帰省や旅行を楽しむ一方で、九州の空の玄関口・福岡空港では混雑が激化しています。

何が起きているのでしょうか。

年末(12月29日)の福岡空港国内線ターミナル。

行動制限がなかったこともあり、空港内は混雑が目立ちました。

◆子供家族に会いに来た人
「私が羽田から来たの。びっくりしちゃった、(孫の)背が大きくなって。同じくらいだった、4月には」

◆東京から帰省した人
「ゆっくりこっちで温泉とか行きたい。元旦は温泉に行きます」

久しぶりの再会や旅行を喜ぶ人たちがいた一方…

出発ロビーで見られたのは、保安検査を待つ人の長い列です。

国内線の出発ロビーの保安検査場は北と南にあり、2カ所の距離は220メートル。

混雑がピークだった時は、それぞれの検査場に並ぶ列が交差するほどだったといいます。

なぜこのような問題が起きているのか。

許可を得て保安検査場を取材することができました。

◆記者リポート(1月4日)
「福岡空港の保安検査場なんですが、検査員の数が少ないため、空港職員が手伝っています」

次々と旅行客が訪れ、手荷物を検査していきます。

息をつく暇もありません。

ここで働く検査員の数は、コロナ禍前の6割以下。

新型コロナの拡大で空港を利用する人が激減し、検査員の4割以上が仕事を辞めたといいます。

しかし、去年10月に全国旅行支援が始まると、旅行需要が急速に回復。

年末年始に国内線を利用した人はコロナ禍の前を上回るほどの勢いで増えましたが、検査員の確保は間に合っていないままです。

◆福岡国際空港 小林智子 広報課長
「検査員の業務につきましては、資格が必要であったり、さらに経験が必要で、採用してもすぐに現場に出られるということはございませんので、検査員の数が確保できておらず、レーンが開けられていない」

国内線の保安検査場には、南ゲートと北ゲートであわせて16のレーンがあります。

しかし、検査員の数が足りないため、一時は11レーンしか使えない状態になっていました。

さらにこんな理由も―

◆空港の職員
「上着、ジャケット、コート類は検査が必要です。ご協力よろしくお願いします」

◆福岡国際空港 小林智子 広報課長
「旅行に、飛行機に慣れていないお客様も多くご利用いただいているので、ペットボトルをたくさん持っていたりとか、検査の直前になって上着を脱いだりブーツを脱いだり、一人一人に以前より(検査の)時間がかかっているということもあると思います」

久しぶりの旅行だったり、旅行に慣れていない人が多くいたりと、検査自体に時間がかかっている事情も重なっています。

◆福岡国際空港 小林智子 広報課長
「警備会社が採用活動を積極的にしているので、かなり増えてきてると思いますし、一人一人の検査時間を少しでも減らしていただくという皆様のご理解、ご協力が、混雑を少しでも緩和できる手段じゃないかなと思っております」

福岡空港は保安検査場の混雑を解消するため、引き続き対応していきたいとしています。

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