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「何のために働いているか分からん」 福岡県内ガソリン価格184円超に 燃料費“高騰”に悲鳴 「これ以上あがると厳しくなる」

暮らし

4時間前

22日、ガソリンの平均価格が発表され、ついに福岡県内では1リットルあたり180円を超えました。

収束の見えない燃料費の高騰に悲鳴が上がっています。



北九州市八幡西区のガソリンスタンド。

次々と利用客が訪れる、そのわけは…

◆利用者
「ここは171円ですけど、平均して181円とかそういう所もあるので」

◆利用者
「なるべく安いところに行くようにしてます。遠方なんですけど、ここで入れるようにしています」

◆利用者
「これ以上、価格が上がらないでほしいですね」



この店での22日のレギュラーガソリンの価格は171円と、企業努力で割安に抑えているということですが、経営は厳しいといいます。

◆九販石油 黒崎給油所 渡邊英彦 所長
「常に値動きというのはあるんですが、ここまで短期間の間に大幅に値上がりというのは、ここ数年なかったことですね」



ここ最近、値上がりを続けている福岡県内のガソリン価格。

22日午後に発表された調査結果によると、レギュラーガソリンの平均小売価格は184円20銭と前週から4円40銭も値上がりしました。



急激なガソリン価格高騰の背景にあるのが、政府による補助金の縮小です。

物価高対策として、3年前から支給されていたガソリンの補助金が去年12月から段階的に縮小されていて、政府は1月16日に第二弾の縮小を実施。

1リットルあたり約5円の負担増となっているのです。

石油情報センターによりますと、「しばらくは185円程度で推移するのではないか」ということです。



補助金縮小の影響は、ガソリン以外にもー

寒い冬に欠かせないヒーターの灯油の価格にも異変が起きていました。

◆宅配灯油の案山子屋 山田遼太郎さん
「12月、1月に続いて補助金がなくなっていて、どんどん原油価格が上がってきています」

北九州市内で灯油を宅配して販売する案山子屋です。

12月、1月と続けて値上げを余儀なくされています。

◆宅配灯油の案山子屋 山田遼太郎さん
「12月で100円上がって、1月でも100円上がったんで、2カ月で200円ぐらい上がっています」

これまでの灯油の価格は、1缶18リットルで2100円でしたが、12月と1月ともに100円ずつ値上げし、2300円となりました。

◆灯油購入者
「エアコンは使っていますよ。だけど寒いです。風邪をひくよりは良い。そんな気持ちで買っています」

◆灯油購入者
「必要なものは値段が上がっても買わざるを得ないので、その辺は節約しようがないかなとは思っています」



寒さが厳しい今、案山子屋には連日、100件から150件の注文が入っています。

今後の価格は…

◆宅配灯油の案山子屋 山田遼太郎さん
「今のところ上げる予定はないですけど、これ以上、価格が上がるようであれば、ちょっと厳しくなりそうかなという感じです。企業努力でうちは上げないようにはしたいですけど」



一方、福岡市にある伊崎漁港では…

◆記者リポート
「燃料費の高騰は、船で漁業を営む人たちにも大きな影響を与えています」

こちらに停泊する多くの漁船の燃料は軽油。

早朝からやってくる給油車から200リットル単位で購入しますが、3カ月前に比べ、1リットルあたり15円値上がりしています。

この時期は、太刀魚やサゴシを網で狙う「刺し網漁」が中心で、1日に使用する軽油は約60リットル。

3カ月前に比べ、毎日900円負担が増えている計算です。



この道45年のベテラン漁師、横山一男さんは…

Q.どういった工夫をしている?
◆漁師 横山一男さん
「行き帰りをスピード落としてゆっくり行くとか、燃費良くしたり。獲れ高によっては早めに帰ってくるとか」

さらに…

◆漁師 横山一男さん
「燃料費が上がったら、こういう漁具、網とかロープとか発砲スチロールの箱、あれも平行して一緒に値上がりする。ロープ、網も1カ月で何千円か上がったもんね」

漁には欠かせない、石油由来の漁具も値上がりしているのです。

◆漁師 横山一男さん
「早く、国の方でどうにかしてもらわないと。このままじゃもう、何のために働いているか分からない」

収束の見えない燃料費の高騰。

私たちの生活に直結する問題だけに、いたる所で悲鳴が上がっています。
22日、ガソリンの平均価格が発表され、ついに福岡県内では1リットルあたり180円を超えました。

収束の見えない燃料費の高騰に悲鳴が上がっています。
北九州市八幡西区のガソリンスタンド。

次々と利用客が訪れる、そのわけは…

◆利用者
「ここは171円ですけど、平均して181円とかそういう所もあるので」

◆利用者
「なるべく安いところに行くようにしてます。遠方なんですけど、ここで入れるようにしています」

◆利用者
「これ以上、価格が上がらないでほしいですね」
この店での22日のレギュラーガソリンの価格は171円と、企業努力で割安に抑えているということですが、経営は厳しいといいます。

◆九販石油 黒崎給油所 渡邊英彦 所長
「常に値動きというのはあるんですが、ここまで短期間の間に大幅に値上がりというのは、ここ数年なかったことですね」
ここ最近、値上がりを続けている福岡県内のガソリン価格。

22日午後に発表された調査結果によると、レギュラーガソリンの平均小売価格は184円20銭と前週から4円40銭も値上がりしました。
急激なガソリン価格高騰の背景にあるのが、政府による補助金の縮小です。

物価高対策として、3年前から支給されていたガソリンの補助金が去年12月から段階的に縮小されていて、政府は1月16日に第二弾の縮小を実施。

1リットルあたり約5円の負担増となっているのです。

石油情報センターによりますと、「しばらくは185円程度で推移するのではないか」ということです。
補助金縮小の影響は、ガソリン以外にもー

寒い冬に欠かせないヒーターの灯油の価格にも異変が起きていました。

◆宅配灯油の案山子屋 山田遼太郎さん
「12月、1月に続いて補助金がなくなっていて、どんどん原油価格が上がってきています」

北九州市内で灯油を宅配して販売する案山子屋です。

12月、1月と続けて値上げを余儀なくされています。

◆宅配灯油の案山子屋 山田遼太郎さん
「12月で100円上がって、1月でも100円上がったんで、2カ月で200円ぐらい上がっています」

これまでの灯油の価格は、1缶18リットルで2100円でしたが、12月と1月ともに100円ずつ値上げし、2300円となりました。

◆灯油購入者
「エアコンは使っていますよ。だけど寒いです。風邪をひくよりは良い。そんな気持ちで買っています」

◆灯油購入者
「必要なものは値段が上がっても買わざるを得ないので、その辺は節約しようがないかなとは思っています」
寒さが厳しい今、案山子屋には連日、100件から150件の注文が入っています。

今後の価格は…

◆宅配灯油の案山子屋 山田遼太郎さん
「今のところ上げる予定はないですけど、これ以上、価格が上がるようであれば、ちょっと厳しくなりそうかなという感じです。企業努力でうちは上げないようにはしたいですけど」
一方、福岡市にある伊崎漁港では…

◆記者リポート
「燃料費の高騰は、船で漁業を営む人たちにも大きな影響を与えています」

こちらに停泊する多くの漁船の燃料は軽油。

早朝からやってくる給油車から200リットル単位で購入しますが、3カ月前に比べ、1リットルあたり15円値上がりしています。

この時期は、太刀魚やサゴシを網で狙う「刺し網漁」が中心で、1日に使用する軽油は約60リットル。

3カ月前に比べ、毎日900円負担が増えている計算です。
この道45年のベテラン漁師、横山一男さんは…

Q.どういった工夫をしている?
◆漁師 横山一男さん
「行き帰りをスピード落としてゆっくり行くとか、燃費良くしたり。獲れ高によっては早めに帰ってくるとか」

さらに…

◆漁師 横山一男さん
「燃料費が上がったら、こういう漁具、網とかロープとか発砲スチロールの箱、あれも平行して一緒に値上がりする。ロープ、網も1カ月で何千円か上がったもんね」

漁には欠かせない、石油由来の漁具も値上がりしているのです。

◆漁師 横山一男さん
「早く、国の方でどうにかしてもらわないと。このままじゃもう、何のために働いているか分からない」

収束の見えない燃料費の高騰。

私たちの生活に直結する問題だけに、いたる所で悲鳴が上がっています。

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